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2014-08-31

「顔相見の、いうことには」

延喜(醍醐天皇の時代)の頃、相人(今でいう顔相見)が内裏に招かれた。

その顔相見は、まず時の帝に対してこういった。
「あなたがこの国の王でいらっしゃるのか。上に多く、下に人なし、といった声の持ち主だ。まあこの国の国躰には叶うだろう」
天皇はこれを聞いて恥じ入り、奥にひっこんでしまわれた。

次に顔相見は先坊保明親王(後の村上帝)、左大臣時平、右大臣菅原道真の三人を見てこう口にした。
「第一の人、容貌国に過ぐ。第二の人、賢慮国に過ぐ。第三の人、才能国に過ぐ。
各々、この国には叶わない者だと思われる」

これを聞いてあたりはどよめきだした。
それを無視して、顔相見は下座に座る忠平の方へとまっすぐ進んで行った。
そして、
「ここに候う人、才能・心操・形容旁(かたがた)国に叶う。官位などを与えて、奉公させるがよい」
と言い放った。

顔相見はそれだけ言うとその場を退いた。
保明親王・時平・菅公は呆気にとられた様子だったが、すぐに気を取り直したようであった。
時平の指図で殿上に集まっていた人々は解散させられた。
しきりに何かを言い募っていた殿上人たちは、しぶしぶといった体でその場から離れた。
そんな中、忠平は浮かない顔をしていた。


この話を後日聞いた宇多上皇は、
「忠平~、顔相見から褒めちぎられたんだって~。目立たない存在だったけど、実はおまえって有望株なのかもな。よし、私の娘をくれてやろう」
「!?な、何を仰っているのです」
「そんなに驚くことかい? それとももう決まった人がいるの?その年齢で、お前もすみにおけないなあ」
と言ってからりと笑った。
「私には……。そうですね、決まった相手がいます」
「えーどんな娘(こ)?」
「それは……。まだ会ったことはないのですが」
「会ったこともないような娘なんてやめてうちの娘にしちゃいなよ。決ーめた。婚姻の儀礼は半月後、朱雀院の西の対で開催するよ。じゃっ、そういうことだからー」
(相変わらず嵐のようなお人だ……)
この時忠平は宇多上皇の言は冗談だと思っていた。
が、婚礼の儀の準備が本格化するにつれ、後に引けなくなった。


「能有殿、申し訳ありません」
囲碁を打ちながら、忠平が呟く。
「なに、仕方のないことです。誰もあの上皇にはかないません」
「上皇のあの上調子、どうにかならないものですかねえ」
「どうにもなりませんよ。あの方は即位できた喜びに未だはしゃいでおられるのです」
「即位できた喜びって……。もうそれから何十年と月日が経っているでしょう。私には上皇のお気持ちがさっぱりわかりません」
「きっと誰にもわからないでしょうね。あの天衣無縫さには、側近でも手を焼いていると聞いていますよ」
「無邪気と言えば無邪気ですが、どうにも人の気持ちを忖度(そんたく)するということには欠けていらっしゃるようで。私の気持ちなどお構いなしです。能有殿の娘御が成長したら私の妻に、という話でしたが、それはどうやら不可能そうです」
「なに、別に妻を二人持てばいいだけのことです。上皇の皇女では一歩下がった立場になってしまいますが、私は娘をあなたのもとにやるという方針を変えるつもりはありませんよ」
「娘さんの幸せを考えるなら、別の公卿に縁付かせた方がよいと思われますがね。なぜ私にこだわるんです」
「毎晩囲碁をする相手が欲しいからですよ。
と、言うのは冗談ですが、私は私なりにあなたを見込んでいるのです。
道真殿のようにあまりに才気換発な方の相手をするのは疲れます。かといって時平殿のようにあまりにも自尊心と自負心の高い方の相手をするのも、ね。私にはあなたがちょうどいいのです」
「ちょうどいいって、それも失礼だなあ。私は四男ですが、藤原北家の御曹司ですよ」
忠平はそう言ってあきれた声を出した。
「私のような者の相手をする者のどこが御曹司ですか! あなたはもっと、高慢にふるまってもよいと思われますよ。まあ、それがあなたの魅力でもあるわけですが」
「魅力ねえ」

忠平は幼い日のことを思い出していた。
あの頃、忠平は聡明で父に随分と気に入られていたのだ。
だがその聡明さは成長とともに目立たなくなり、父の期待も兄時平へと移っていった。

「顔相見のあの言葉も、どうして素直に喜べないんです? あのような過分な褒め言葉、他に聞いたことがありませんよ」
「だってあれは……。私は何事にも秀でたところがなく、すべて中庸だからよいということでしょう。とても喜べませんよ」
「中庸! 結構なことじゃありませんか。何事も過ぎたるは及ばざるがごとし、というでしょう」
「私には器量の小さい人間だというように聞こえましたが」
「努力すれば凡人は非凡な人となれますが、非凡な才を持った人は努力しても凡人にはなれないものです。自分の器量を信じることですな」
そう言って能有は笑った。
「あなたの仰っていることの意味が、私にはわかりません。私は才ある人になりたいのに」
「忠平殿には才がありますよ」
「どんなです?」
忠平は目を輝かせた。
「それは自分で見つけていくしかありません」
忠平は露骨にがっかりし、ため息をついた。
「今日は用事があるのでこれで帰ります。娘御のことは本当に申し訳ありませんでした」
忠平は頭を下げた。
能有が慌ててそれを止め、
「私なんぞに詫びる必要はありません」
と応えた。

忠平が走り去った後、能有は
「忠平殿には、人の上に立つ才能がある。人臣の心を掴み、民草のことに思いをはせられる。それは時平公にも、菅公にもない取り柄だ」
と一人呟いた。


参考文献
角田文衛(監修)1997 平安時代史事典 角川出版
川端善明・荒木浩(校注) 2005 古事談・続古事談 岩波書店
保坂弘司 1981 大鏡 講談社

宇多上皇の娘と能有殿の娘のその後は忠平主役の「宵の君、暁の公」をよければ読んでください(*^^*)
http://shionnoidashiginu.blog.fc2.com/blog-entry-343.html
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2014-08-18

弥彦神社とか♪










弥彦神社の方まで行ってきました~。

そのあと海を見てガンジー牛乳ソフトを食べました。
美味しかったです(*´∀`)

三枚目の写真は道の駅にあった甲冑です。
2014-08-17

源氏物語深夜の真剣創作60分一本勝負「柏木」

「柏木」巻他より。


「こっちだよー」
少年の声は弾んでいた。
「待ってよう」
追いかける少年の声はまだ稚い。
いや、それは先導している少年も同じか。

「待ってたら! どうしてそんなに先を急ぐの」
「急いでなんかいないよ。君が遅いだけさ」
そう言って柏木は自分の後をついてくる夕霧を笑った。
「言ったなー」
「何をー」
二人は互いをにらみ合った。

「やめなさい!」
二人の背後で扇子をぱたんと閉じる音がした。
「げっ」
二人の声が被さった。
少年たちが振り向くと、そこには柏木の父親・頭中将が立っていた。
「まったく学問もせずに遊んでばかり。誰に似たのやら」
頭中将は大げさにため息をついた。
「大体聞いていればなんだ。お前がこの邸を素早く走れるのは当たり前じゃないか。自分の邸なんだから。もっと手加減をしなさい」
その発言に夕霧はむっとして、
「手加減なんて必要ありません」
と言い張った。
「そうかね。さすが源氏の子だ」
頭中将は得心顔でうなずいた。
「学問をほったらかしにすると後で後悔するぞ」
「ほったらかしになんてしてません」
これは夕霧の言。
「そうかい。ならば好きな四文字熟語を言ってごらん?」
「一所懸命です!」
夕霧が大きな声で言い放つ。
頭中将はそれを聞いてにこにことしている。
「柏木は?」
柏木はたじろぎながらも
「僕、僕は金科玉条です」
と言った。
「ほう? なぜそれが好きなんだい?」
「そ、それは……」
口ごもる柏木を横目で見ながら、夕霧は
「金科玉条というのは最も大切な法や絶対的なよりどころのことです。柏木君は、そういうものこそが世の中には大切だと、そういいたいのだと思います」
「そうなのか?柏木」
「そうだよな?」
小声で夕霧が囁く。
「う、うん」
柏木はそういうと今度は父親のほうを見て
「はい、そうです」
と答えた。
「まあいいだろう。柏木、お兄さんぶるのもほどほどにするんだぞ」
頭中将は声高らかに笑いながら二人のもとを去って行った。

*****

夕霧は病の柏木を見舞っていた。
柏木は眠っていた。
目を覚ました柏木に夕霧は
「柏木、どうした? 苦しいのか?」
と尋ねた。
「いや、苦しくなんかないよ。ただ、夢を見ていた。遠い、遠い昔の夢を」
「昔の、夢?」
「そうだ。いつだったか、二人で遊んでいて父上に叱られた時のことさ。父上に好きな熟語は? と尋ねられた」
「そんなこと、あったか?」
「あったよ。君は一所懸命だと答えた。君は昔からその通りの生き方をしているな。なんだか笑ってしまうよ」
柏木はそういってかすかに微笑した。
「君は? 君はどう答えたんだい?」
「俺の方は……。これまた笑ってしまうことに、金科玉条と答えたんだ」
「金科、玉条?」
「俺は学問のほうはからっきしだったから、なんとなく立派そうな漢字の連なりだと思って気に入っていたのさ。意味もろくに知らずに、な」
柏木は一息つくとこう続けた。
「それを聞いて、君は俺をかばって父上にこう言ってくれたのさ。『金科玉条というのは、最も大切な法や絶対的なよりどころです。柏木君はそういうものこそを大切にしているのだと思います』ってな」
「覚えていないよ、そんな昔の話」
「まあそういうな。話の続きを聞いてくれ」
「君がそういうのなら」
夕霧は気を引き締めた。
「この世には絶対に守られるべきものがある、これは本当にその通りだよ。そして俺はそれを破ってしまった。だからこうして落ちぶれて死んでいくのさ」
「君のどこが落ちぶれているというんだい。立派な官職を与えられて、家族もいて。そんなことを言ったら罰が当たるよ」
「いや、俺は落ちぶれたよ。しいていうならそうだな、魂の零落だ」
「魂の、零落?」
「そうだ」
「わからないな。君をそうさせたのはいったい何なのだい?」
「それは君にも言えない。絶対にだ」
柏木の目は鋭く、強い意志が感じられた。
視線を当てられた夕霧は、それ以上強く出ることができなかった。
「それでいて君に頼みごとをするのは筋違いだとはわかっているんだが、どうしても頼みたいことがあるんだ」
「なんだ、言ってみろ」
「奥のことだ」
「奥……、奥方のことか?」
「ああ。私はあれをないがしろにしすぎた。心の内で落ち葉の宮、などと呼んでいた。私にはもったいなさすぎるほどの器量の人だのに、私は遠いところばかりを見ていて、近くにいたあの人の好(よ)さに気づかなかったのだ。私が幸せにすることはかなわないが、どうか誰かに幸せにしてやってもらってほしい。」
「ああ、わかった。だからもうしゃべるのはやめるんだ。いかにも苦しそうだ」
「なんてことはないさ」
柏木は無理に笑おうとしてむせた。
その背をさすりながら、夕霧が囁く。
「必ず奥方を幸せにする。誓うよ、柏木」
「ありがとう。俺にはもう、その言葉だけで十分だ」
柏木をそう言って涙を流した。


柏木の北の方である二の宮は二人のいる局の前で立ち尽くしていた。
「二の宮様、入らなくてよろしいのですか?」
二の宮の乳母が言う。
「いいの」
二の宮は乳母の車でこっそりとお見舞いに来ていたのだった。
それに気づいた邸の女房が、
「宮様を手ぶらで返すわけにはまいりません。歓待を! 早く!」
と声を出し、ほかの女房に命令しようとした。
「いいのです。私はこのまま去ります」
そう言って二の宮は足早にその場を離れた。
ぽたり、と水が滴った。
二の宮の涙であろう。

参考文献と追記

今泉忠義 2000 新装版源氏物語 講談社
西原和夫・塚越和夫・加藤実・渡部泰明・池田匠(編) 1994 新総合図説国語 東京書籍印刷株式会社

金科玉条の意味について。
「故事成語のお話一覧」様より。
http://www.katch.ne.jp/~kojigai/kinkagyokujyou.htm


柏木になんとなく「奥」と言わせたくて使ってみたのですが、この時代にはまだ「奥方」という表現はなかったかも。
(学術文庫では落葉宮のことを、「一条にいらっしゃる姫宮(落葉宮)」としているのですが、原文はどうなっているのかな。
読みたくなってきた。)
それを言ったら四文字熟語も怪しいんですけれどね。
「一所懸命」は鎌倉時代に武士が土地を守るために作られた言葉だと聞いたことがあります。
まあご容赦くださいませ(^^;)
2014-08-17

思いつきホロスコープ診断24

ツイッターで名前を出したら反響があったのでホロスコープ診断してみました。
読むのが大変でしたらまとめだけでもオッケーです。


初めに断わっておきますが、私が占いたかったのは、もとい診断したかったのは、人間「東条英機」です。
極右が歪んだ形で崇めている「東南アジア諸国を救った悲劇の英雄(ヒーロー)」でも、
極左が不当に貶めている「戦争を起こした大悪人」でもありません。

そして私自身は愛国心を持ってはいますが、ナショナリスト(国益主義者)にはなるまいと考えております。
藤原正彦さんの言葉を借りるなら、私はパトリオット(祖国愛者)を目指しております。
藤原さんの「国家の品格」によれば、愛国心という言葉には、初めから「ナショナリズム(国益主義)」と、「パトリオティズム(祖国愛)」の両方が流れ込んでいたそうです。
この二つを大別せずに使っていたために、ナショナリズムの低下とともにパトリオティズムの低下まで招いてしまった、と藤原さんは嘆いています。
多くの日本人に対して祖国愛を取り戻してほしいな、と思います。
そしてそれはナショナリズムなしでも語れるし伝わると信じたい。
甘っちょろいかもしれませんが、最近のヘイトスピーチなんかを聞いていると切にそう願います。


東条英機 1884年7月30日東京生まれ

獅子座の第一旬の太陽。
気迫のある強い性格の持ち主で、元気溌剌として疲れを知らず、勤勉で独立心も旺盛です。
自ら大きなエネルギーを持つだけでなく、人々を鼓舞し指導する力を備えており、社会的に大きな責任を果たします。
しかし、否定的な性質が現れると虚勢を張り暴政を敷くようになります。
同情心を失い、自己本位の信念で道を誤ります。

蠍座の月。
確定的で堅実な性格です。
自己信頼の念が強く、何事に関しても率直かつ真剣で、そのファイトによって過労もいとわず戦い抜きます。
保守的で変化を嫌いますが、自分の目的にかなうとみれば進んで改革の実行者となります。
感情が激しく、怒りもし、嫉妬も執念も燃やす人です。

太陽と木星の合。
自分の人生に満足している人に特有の快活さと寛大さが見られます。
陽気で楽天的な人柄ですが、健全な野心もあり、はっきりした主張や行動も起こせる人です。
幸運で、人生上の好機や良友の援助に恵まれやすく、共同事業による社会的成功が期待できます。

カイロンと冥王星の合。
「エロス(性)とタナトス(死)」に関して魂の傷(トラウマ)を持ちます。
SEXと死に対する強い衝動があるか、逆に理由もなくタブー視したり怖れを抱くか。
内惑星との強力なアスペクトがあるので、実際の臨死体験や性的虐待を示す場合もあります。
……(カイロンと冥王星の合は解釈が難しかったため、「心理占星学入門」からすべて引用しました)。
ただ、極端なアスペクトであり、究極的な性格の持ち主となることはいえると思います。

これに火星がトライン(120度)で吉座相。

冥王星と火星のトライン。
スーパーマン的体力と並外れたパワーを持ちます。
力の表示を好み、強権を熱望します。
強力な自信は必然的に偉大な野心を持たせます。
これらはよく調整されれば、人生においてすべてを破壊することなく偉大な業績の達成が可能となります。
原子力科学に適性を持つとされる座相で、警備や軍備にも適するでしょう。

カイロンと火星のトライン。
攻撃性や行動力に対してトラウマを持つが、それらはいい方に向かうことが多いようである。
男性は特に自分の正当な攻撃性を表現できないか、過剰に「男らしさ」を誇示するか。

火星と太陽・木星とカイロン・冥王星が太陽・木星を中心に小三角。
情熱・意志・発展させる力・権力がすべて調和的に働いて強大なパワーをもたらす。
また、これらをトラウマを良い方向にもっていく力にすることもできる。
ただし、凶座相がないために物事が順調に行きすぎ、思わぬ見落としを招いたりすることもあると思われる。

月と金星がトラインで吉座相。
情愛深く優しい性格で、穏健で正しい見通しと調和のとれた価値観の持ち主です。
良い人的環境に恵まれやすく、本人ものびのびとした感性と洗練された社交感覚で周囲を魅了します。
交際上の人気を博しやすく、広く愛好者を持つでしょう。
男性は身も心も美しい妻に恵まれます。

太陽・木星と月がスクエア(90度)で凶座相。

太陽と月のスクエア。
意志と感情との間に葛藤を生じやすく、荒々しく好戦的な性格から仲間から孤立しがちです。
職業上の問題で父親と意見が対立したり、上位者の反対を受けることもしばしばです。
性格の合わない人と結ばれやすく、男性は社会的に成功しても家族の不満を招きやすいでしょう。

木星と月のスクエア。
不用意に物事を楽観視する傾向があり、それ以上に無頓着でともすると凡庸です。
自由気ままで落ち着きがなく、無意味な浪費が多いでしょう。
投機にも幸運は望めません。
外国生活での不快事にも注意を要します。
男性は、妻や母親との関係に円滑さを欠きがちです。

水星と海王星がスクエアで凶座相。
精神的に散漫で、知覚が混乱したり思考が不鮮明となりやすいようです。
即興的な話術や文章に良いセンスもありますが、虚言と作り話が多く、陰謀を好むことが人間関係を破壊します。
公私混合の考えで失敗しやすく漠然とした不安と恐怖が計画を不可能にするでしょう。

水星と土星がセクスタイル(60度)で吉座相。
統一のとれた精神と論理的な思考力を持ちます。
律義で正直な人柄で、ある程度の野心と政治的洞察力もあります。
計数の才能とともに簡潔な手腕があり、正確で無駄のない仕事をする人となります。
理論に添った学問研究や、官公務、その他一切の組織的業務に適します。

大惑星のアスペクト
土星と天王星がスクエアで凶座相。
反社会的・非社交的な性質をもちます。
風変わりな所信や趣味を持ち、哲学的主題にこだわえるため物事が停滞しがちです。
運命的に妨害されたり抑圧される傾向があり、他人に苦汁を飲まされる不運もあるようです。
政治的には独裁的革命家としての素質もありますが、良い地位からも失墜・転落しやすく、晩年も孤独になりやすいでしょう。

(まとめ)
オポジション(180度)がなく、ヨードを持ってもいないため、複合アスペクトがありません。
このため、スケールの大きさにはいささか欠けたのかな、とは思います。
獅子座と双子座に惑星が三つずつ。
この二つの星座の影響が強いでしょうね。
特に獅子座の太陽の
「気迫のある強い性格の持ち主で、元気溌剌として疲れを知らず、勤勉で独立心も旺盛です。
自ら大きなエネルギーを持つだけでなく、人々を鼓舞し指導する力を備えており、社会的に大きな責任を果たします。
しかし、否定的な性質が現れると虚勢を張り暴政を敷くようになります。
同情心を失い、自己本位の信念で道を誤ります。」
ああ、それっぽいなあと感じました。
ただ、全体にかかってくるのは何といっても「火星と太陽・木星とカイロン・冥王星が太陽・木星を中心に小三角」でしょうね。そしてこれに月が喧嘩しています。
軍人としては才能も実力もあり、また運にも恵まれているのに、いや恵まれすぎているがゆえに詰めの甘さのようなものを残してしまう。
それに月(感情)が対立していますから、意志の強さや周囲の期待とは裏腹に感情的な葛藤は大きかったと思いますよ。
また、冥王星と火星のトラインにも驚かされました。
「スーパーマン的体力と並外れたパワーを持ちます。
力の表示を好み、強権を熱望します。
強力な自信は必然的に偉大な野心を持たせます。
これらはよく調整されれば、人生においてすべてを破壊することなく偉大な業績の達成が可能となります。
原子力科学に適性を持つとされる座相で、警備や軍備にも適するでしょう。」
ドンピシャだなあと。
この座相だけにとどまらず、多くの座相が彼が軍人向きであることを指し示しています。
土星と天王星の凶座相の
「政治的には独裁的革命家としての素質もありますが、良い地位からも失墜・転落しやすく」
独裁的革命家になるには器が小さかったのかもしれません。
あるいは時代が彼にそれを許さなかった。
私は最近こういうツイートをしました。
「東条英機氏は、御厨貴監修の「歴代首相物語」でいうところの、「明治憲法体制の軋みの中で必死にもがき続ける、孤独な戦時首相」by村井哲也氏というのが一番近いと思われるよ」
「個人的には加えて自ら貧乏くじを引いてしまった可哀想な人というのがあるかな。
山縣有朋が生きた時代とは違うんだよ。」
村井哲也氏は、本の中で上記のツイートにさらに続けて「こうした観点から東条内閣の軌跡を見るとき、改めて日本の政治におけるリーダーシップの奥深さと難しさが垣間見えてくるだとろう」と書かれています。
当時山縣有朋のような人間が生きていたら、もしくは東条英機氏自身が山縣有朋のようになっていたら、彼の死に方(生き方にあらず)は違ったものになっていたと思います。
元老となった人は確かにすばらしい器量の持ち主だったでしょう。
ですがそれだけではありません。
元老が生きた時代も重要だったと私は考えています。
元老が思う存分活躍できた時代、明治という時代が異質なのです。
こうした表現は月並みを通り越して「陳腐」と形容されるかもしれませんが、東条英機という人と元老(山縣有朋や伊藤博文)とを比べると、「時代も悪かったんだ」と東条氏に同情してしまいます。
話がずれました。
カイロンと火星のトラインの「男性は特に自分の正当な攻撃性を表現できないか、過剰に「男らしさ」を誇示するか。」男性性がキーワードになる気がしますね、この方の場合。
良くも悪くもこの方は生粋の軍人であった。
それはある時は日本にとって優位に働いたし、ある時には悪い方向に働いた。
こんなところではないでしょうか。

昭和史には詳しくないので、資料によらずなるべく客観的に診断したつもりです。
「大日本帝国軍の真実」も買っておいて一部しか読んでません。
すみません(汗)。


   参考文献
(はじめに)
藤原正彦 2005 国家の品格 新潮社

(占星術関連)
秋月さやか 1995 正統占星術入門 学習研究社
岡本翔子 心理占星学入門 2000 扶桑社
石川源晃 1992 [演習]占星学入門 平河出版社
石川源晃 1991 [実習]占星学入門 平河出版社
松村潔 2004 完全マスター西洋占星術 逸話社
流智明 1986 占星学教本 JICC出版局
ルル・ラブア 2005 占星学 実業之日本社

(政治関連)
御厨貴(監修) 2003 歴代首相物語 新書館
プロフィール

ゆきめ

Author:ゆきめ
ブログタイトル:しおんのいだしぎぬ。

日々のこと、趣味について語りたいと思います。
心理学、西洋占星術、歴史(主に院政期)など。
よろしければおつきあいくださいませ☆

2012年11月6日ウェブリブログから移行しました。記事の上にある参照数とブログ気持ち玉はウェブリブログのときのものをそのまま載せたものです。

公募小説の投稿などは「遠野紗雪」という名前を使っています。
note、「小説家になろう」サイトにも投稿しています。

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